プロのトレーナーは観察することを大切にしています。
こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
本日は私がパーソナルトレーニングで初めて来たクライアント様に対して行っている評価の一つをご紹介致します。
初めてご覧になる方も多いと思いますが、これは「インラインランジ」と言います。
これはトレーニングのように見えるかも知れませんが、そうではなく評価なのです。
しかも片脚3回ずつしか行いません。
目的として、スポーツや日常動作、または歩行、ランニングで方向転換したり、スピードを落としたりするときに脚の幅は前後になることが多いと思いますが、この時に身体が捻れたり、横に流れたり、左右の骨盤と体幹が動いているときに同じように安定しているか、脊柱の安定性はあるか、股関節、膝関節、足関節の可動性と安定性、広背筋(こうはいきん)という背中の大きな筋肉と大腿直筋(だいたいちょっきん)という腿前の大きな筋肉の柔軟性も見て行きます。
例えばこの下の写真のように体勢が崩れて、このような格好になってしまった場合、多くのフィットネスインストラクターは『お尻の筋肉が弱い』という評価をすることが多いですが、そんなに単純なことではないということをここでお伝え出来ればと思います。
もし、この評価だけで殿筋が使われていないという場合は、解剖学的にそこしか見ていないことになります。なぜなら、この場合更に、他の評価方法で本当に殿筋が弱いのかというセカンドチェックをして仮説が正しいかどうか確認しなくてはいけないからです。
そうすることにより、神経伝達により上手く身体が使えていないのか?殿筋が上手く使えないのは対角線上にある肩関節に問題があるのか、それとも同側の足関節に問題があるのか?斜めのお腹の筋肉が上手く働かないの?という対策方法が明確になるわけです。
また、殿筋の筋力が向上しなくてもこの動作は充分に改善が可能なのです。
この動作に関与する神経や関節を評価することにより、割り出すことが出来ます。
時間に余裕がある方には徹底的にこのようなことを行い、評価の結果を基にその方にとって本当に必要なプログラムを提供しています。
最近の傾向として、皆さん見た目を重視し過ぎて、この点を飛ばしているのが歯がゆいところですが横浜本牧でまだまだこの考え方が浸透していないので、もう少し時間を掛ける必要が有ると思います。
5年後には評価が健康にとってとても必要である環境を作って行きたいと思います。
本日は以上となります。
貴重なお時間を使いこのブログをお読みいただき誠にありがとうございました。
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