時には筋肉に着目してみましょう
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は朝一番の出張トレーニングでは、お客様とご一緒に近くの公園で行うウォーキングがとても気持ちよかったです。
さて、昨日の続きとなりますが、フィットネスクラブではプールで水中歩行や水泳、アクアビックスなど水の特性を利用してご自身の健康作りに励まれている方が沢山いらっしゃいます。
その中でも股関節の痛みに対するお悩みを持たれている方も少なくありません。ということをお伝えしましたが、今回はこれらの運動に加えて、とある筋肉を意識して動かすとより健康的な身体作りに役立つ情報をお伝え致します。
皆さんが「股関節の痛み」の改善で一番初めに連想することが「筋力不足」あるいは「柔軟性の向上」だと思います。
「筋力不足」と「柔軟性の向上」という2つのオーソドックスな方法で「股関節」を健康な状態にしていくのはすごく良い発想です。
しかし、時と場合によってはこれらの方法が健康どころか、現在のお身体の状態をよりわるくしてしまうということもあります。そこで、専門家によるお身体の評価をさせていただき、あなたにとって現在どのような運動方法が必要なのか?それとも医療機関のお力もお借りしながら、フィットネスクラブをうまく活用するのか?ということが明確になるわけです。
一番行ってはいけないのが、「沢山運動すればそのうち良くなるだろう」という安易な考えです。実際に私は長年水中運動だけを行っていた方が数年後には杖なしでは歩けなくなるというケースも見てきました。
本題に話しを戻します。
股関節の前側が痛いとご相談を受けた時によく仰るのが「歩いている時に体重が乗ると痛い」「ストレッチをしようとして膝を胸に抱える格好をすると詰まる感じがして痛い」などです。
これに関して考えられることはいくつかありますが、今回は一つの筋肉に着目していきます。
それは「ちょうようきん(腸腰筋)」という筋肉です。ちょうようきん(腸腰筋)とは「だいようきん(大腰筋)」+「ちょうこつきん(腸骨筋)の2つの筋肉が足されたものです。
名前は別に覚えなくても大丈夫ですので、安心してくだい。
階段を上る時や、エアロビックスで腿上げの運動をする時などによく使われる筋肉です。
この筋肉実は腰骨から腿の骨にかけてついている筋肉(大腰筋)なのですが、身体の奥深くにある筋肉で股関節を安定させて動きをよくする役割を持っています。
股関節の動きを行う時に沢山の筋肉が良い動きを作るためにそれぞれの役割が任せられています。これらの筋肉が一つでもおかしな動きをした時に、股関節は正しく動くことができずに、痛みを出す原因を作ってしまいます。特にちょうようきん(腸腰筋)の片割れである「だいようきん(大腰筋)」は股関節まわりについている動きの安定性を出す筋肉たちの中で「唯一」腰骨くっついている筋肉であります。
腰骨から腿の骨の付け根の前側を通って、後ろ側に回り込む筋肉の形をしているだいようきん(大腰筋)は股関節が良い動きをするためには欠かすことのできない存在なのです。
またこの筋肉が発達すると歩くスピードが速くなったり、良い姿勢づくりにも役立ちます。
マシンではこの筋肉を効率的に鍛えるものがなかなかありませんので、一工夫が必要ですが、この筋肉に着目して普段の運動を行うとよりいっそう健康が期待できます。
ただし、この筋肉が問題で股関節の前側に痛みを生じているという方もおりますので、やはり専門家の身体評価を受けてからトレーニングを始めましょう。
本日は以上です。