骨盤矯正???
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は4月並みの気温ということで早朝、お客様のご自宅へ訪問する時は厚着で向かいました。こんな気温の中でも本牧中学では学生の皆さんは元気に体育祭を行っていました。雨も降らず、無事に開催されたようなので何よりです。
さて、老若男女問わず、人体の中でよく知られている言葉があると思うのですが、なんだと思いますか?
私が普段クライアントの皆さんとの会話でよくお伺いするのが「骨盤」という言葉です。
特に女性が「骨盤」という言葉に対して、とても反応するという印象を持っています。
「骨盤の歪み」という言葉も街を歩いていて、よく見かけますし、メディアでも「骨盤矯正」というキーワードが沢山出てきます。
そもそも「骨盤の歪み」とはどういうこと?
というを理解しておくと、高額な電化製品や「骨盤矯正」という謳い文句に騙されずに済むかもしれません。いつも言っているのですが、ご自身の体の構造を知るということは「自分自身に関心を抱き→人体の能力の高さを知り→自己肯定感が高まり→周りにも優しくなる→地球平和」に繋がることになりますので、最高です。
本題に入ります。
そもそも「骨盤の歪み」とはいうのないです。
もう一度言います。
「骨盤の歪みはないです」
骨盤が歪むという表現自体、おかしいということをこのあとにお伝えすることで納得していただけるかと思います。
骨盤は一つの固まりとして捉えている方が多いかもしれませんが、実は一つではなくて、元々幾つかの骨が強靭な靭帯によって安定した形になります。
その骨盤を形成している骨とは
- かんこつ(寛骨)
- せんこつ(仙骨)
- びこつ (尾骨)
の3つの骨となります。
この中でさらに細く見ていきますと、「かんこつ(寛骨)」という骨は3つの骨で構成されています。
かんこつ(寛骨)を形成している3つの骨とは
- ちょうこつ(腸骨)
- ざこつ (坐骨)
- ちこつ (恥骨)
となります。
ちょうこつ(腸骨)+ざこつ(坐骨)+ちこつ(恥骨)は成長過程で10代半ばくらいになると、この3つの骨はくっつき「かんこつ(寛骨)」という1つの骨になりますので、ここが動くことはないです。
それらのことを踏まえても「骨盤の歪み」というイメージは「骨盤という骨自体が歪んだり、捻れる」というものが多いですが、これは解剖学的には正しいとはいえず、「ビジュアル的な用語」でなんとなく「商業上便利な言葉」でしかありません。
骨盤に問題があり、どこの場所かということ正確にとらえる場合、「かんこつ(寛骨)」という骨と「せんこつ(仙骨)」という骨が合体した「せんちょうかんせつ(仙腸関節)」のことだと覚えておいてください。
ここの関節は腰骨と股関節との関係性もとても深く、この「せんちょうかんせつ(仙腸関節)」が原因で股関節や腰の痛みの原因になる場所でもありますので、普段からソファーでだらーんとした格好でせんこつ(仙骨)が座面になっている方は要注意です。
骨盤は股関節の運動にも大きく関わってくるところなので、きちんとした環境で整えていきましょう。
ということで、「骨盤歪み矯正」という言葉に一度疑ってみると新しい視点が芽生えるかもしれません。今日はブラックミヤハラでした(笑)。
本日は以上です。