解剖実習で学んだこと③
こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は本牧にある本牧山頂公園に家族で散歩に行き、自然のパワーを沢山いただき元気絶好調です。
さて、解剖実習の続きです。
初日は本当に全てが緊張の連続でした。
今思うと、それだけ凄い体験をしていたのだと感じます。
初日の肝心な内容は実習時にいただいた資料を基に解説していきます。
この資料は英語で送られて来たのを神戸で音楽専門家のコンディショニングラボを運営している理学療法士の山本篤先生が参加者の皆さんの為に日本語へ翻訳してくださり、非常に有り難かったです。この先生には現在もSkypeを通して解剖学の勉強を続けております。
こちらが山本先生です。ご自身も音楽家であり、表現豊かな方です。
初日は鉗子とメスの使い方、そして解剖した組織は献体を提供してくださった方とそのご家族に対する敬意の気持ちを大切にする為に、粗末に扱わないようにという心構えや消毒に仕方などの注意事項がありました。
事前予習として、メスを物差しとして使い、皮膚の表皮・真皮を切開して、皮下組織を残して、表在血管、神経・リンパ節を分離するとい行程があるというのは頭に入っていたのですが、頭でわかっているのと出来るのということ違うことで有り、かなり深いところまでメスを入れてしまったのが反省点です。
この皮膚の取り除く作業から全身の皮下組織、筋膜、筋肉、動脈、静脈、神経、リンパ節、関節、内蔵、心臓、脳などを5日間かけて見て行くわけですが、どれも驚きと発見の連続でした。
そんななか、私が一番時間をかけて行ったのが膝の人工関節を骨から取り出すという作業でした。
この作業は想像以上に大変であり、人工関節はかなり深いところまで骨に入り込んでいました。
また入っていた金具は重りが2〜3kgはあり、これが何年も体内の一部として付き合っていくのは大変なことです。
手術に至らないまでの予防がいかに大事であり、その必要性を広めて行くのがパーソナルトレーナーとしての宿命だとこの経験を通して思いました。
この実習を通して解剖学という学問を学んだと同時に一人一人の命は皆尊いものであり、その命を決して無駄にしてはいけないですし、目の前にいる人を自分のように大切に接して行くのが人間の本来の姿ではないかと強く思うようになりました。
来年の2017年も解剖実習に参加予定です。現在は今年以上の素晴らしい実習になる為に解剖学の勉強を日々行っております。学べば学ぶほど人体の奥深さを知り、もっと知りたいという気持ちが出てきます。そして、一度学び始めたら一生涯かけて学ぶ必要がありますね。
『千里の道も一歩から』これは私が武道の師範からいただいた言葉です。
これを忘れずに日々精進いたします。
本日は以上となります。
貴重なお時間を使い、最後までお読みいただき誠にありがとうございます。