歩行で筋力に加えて必要な要素とは
こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
仕事柄、高齢者と関わることが多いのですが、皆さん気持ちも身体も元気で丈夫な方が多いというのが日頃から持っている印象です。
一方で、そうでない方との違いを比較した時、経験則となりますが、以下のようなことが見えていきております。
「日中人と会話をすることが少ない」「いつも家にいて、同じ環境の中で刺激が少ない」「栄養の偏り」「座ってテレビを観る時間が長い」「運動時間の減少」「五感に対する刺激の減少」
など、に伴い脳をはじめとした身体の各臓器に対しての機能低下傾向によって
「歩くことが億劫になる」「楽な環境を求める」
という結果に繋がりやすくなるのは想像がつくかと思いますが、ここで多くの人は「筋力向上」をいきなりやろうとします。
20歳以降何もしなければ、生理学的に筋力は低下する一方なので、必要な要素ではありますが、実はその前にやるべきことは多く存在します。
「歩くことが億劫になる」方の中には、歩くことに必要な筋力は十分に備わっている、というケースは少なくありません。
例え、そのような方が週3日懸命にトレーニングをして筋力を向上させたとしても、生涯に渡り「歩くことが楽しい」と思える日はやってこないと思います。
その理由として「歩くことが億劫になっている」原因は、「身体を自分自身でコントロールできている機能が低下」している事が多く、立っている時も自分が「どのような環境に立っているのか」「地面はどのような形状をしているのか」「どのくらい歩幅が出ているのか」など、身体と地面や様々な障害物に対しての距離感や、関係性が無意識に感じ取ること能力が低下しているからです。
これは皮膚や視覚や聴覚など、様々な感覚器の機能低下によるものですで、これらにフォーカスをした運動方法というのが、高齢者にとってはお勧めです。細かい話ですが、筋肉も物体として大きくしてに加えて「感覚器」としての機能を向上させていくのがお勧めです。そこで最強な健康法というのが「会話をしながら、自然でのウォーキング」なのですが、そもそも立っているだけで緊張することも多いので、その場合は順序立てをした運動方法がお勧めです。
「少子高齢化」というテーマにおいて、「筋力向上」だけでは問題解決の術とならないことが伝われば幸いです。
本日は以上です。