科学的根拠を基に介護予防を提供してしています!
本牧屈指の寿司店「てつりゅう房」さんでランチミーティング
おはようございます!横浜筋トレスタジオ代表の宮原崇です。
11月に新たに開設される「横浜ピラティススタジオ」に向けて、着々と準備を進めております。
先日も大好きなてつりゅう房さんで、美味しいお寿司ランチを頂きながらミーティングを行いました。
いつも丁寧で上品な接客態度で素敵なスタッフの皆さんのお陰で良い雰囲気の中、ミーティングができました。
60歳以上の方に対する問いかけの真意
さて、先日もお伝えしたように、現在60歳以上のトレーニング体験を募集しております。
なぜ「60歳以上なのか」ということなのですが、これは何も現在なにかに困っている人向けだけに問いかけているわけではありません。
60歳以上の皆さんに対して「5年後、10年後、その先に向けて、正しい運動方法を身につけて介護予防の準備を行う」ことを目指していただきたいという想いがあります。
私は仕事柄、多くの高齢者を見てきました。
ひざ痛、腰痛、股関節痛、めまい、歩行困難、寝たきりなど様々な症状をお持ちの方が多くいらっしゃいます。
正直、その中でもやはり「手遅れ」な方もいらっしゃします。
そういう方に対して「もっと早く予防策」を取れなかったのか、という気持ちが湧いてきてしまいます。
もちろん、その中にはフィットネスクラブに通い、運動に励んでいる方も多くいらっしゃいますが、運動の効果が十分に出せていない方が圧倒的に多いという印象があります。
ただ単に、表現はわるいですが、短時間で受けた研修で即現場にいる大学生や主婦などのアルバイトスタッフにカウンセリングを受けて、型にはめられたトレーニングメニューを永遠と行なっているのが日本の大型フィットネスクラブの現状であります。
ジム以外であればスタジオプログラムに参加して、一日に何本もレッスンに出て「運動で沢山汗をかいたから健康的」だと感じている方も少なくありません。
そういう方に限って「ひざを痛めていたり」「腰を痛めていたり」しますので、果たしてそれが本当に健康と言えるのかが疑問ではあります。
どのような行動を選択するかは個人の自由ではありますが、多くの高齢者を見てきてやはり運動や食事、生活習慣が極端に偏っている人は70歳くらいで健康を害する方が多いという印象があります。
そのため、60歳からは10年後を見据えた運動方法、栄養、生活習慣を身につける事がお勧めです。
老化予防は脳神経へのアプローチも必須
高齢になると「キレやすい」「頑固」「人の話に耳を傾けない」という傾向があるかと思います。
これは何も「性格」だけの問題ではありません。
脳機能が低下する要因は様々存在しますが、最も考えられるものとして「脳の適切な情報処理の低下」が考えられます。
この「脳の適切な情報処理の低下」が起きますと、どんなに良い治療法や運動療法を行なっても反応が乏しい結果に繋がる事が考えられます。
もう少し具体的にこの点について見ていきましょう。
上の図のように、身体が正確に動いたり、ある程度正しく歩くためにはこの3つの段階を踏まえてトレーニングをしていく必要があります。
明確な情報を伝達するためことに関与している要素は「呼吸」「視覚」「前庭覚」「体性感覚」というものがあります。
ここでは割愛しますが、これら一つ一つの機能向上を行う前に、いきなりマシンやダンベル、バーベルの外部負荷をかける筋トレを行なっても「介護予防」「寝たきり防止」「歩行改善」「姿勢改善」には繋がりません。
適切な感覚器を獲得して適切な感覚入力を行なったのち、その次の段階として「適切な情報処理」の役割である脳が活性化することになります。適切な情報処理を脳が担うことで、身体は「正確な動作」という情報発信をが可能となります。
逆にそれぞれの感覚器は正確なのだけど、脳機能に問題があれば、正確な身体の動きを表出させることは出来ません。
「腕を大きく振って」という指導法が間違いだと言える
よく「腕を大きく振って歩きましょう」「下を見ないで真っ直ぐ前を見て歩きましょう」「踵から着地して大股で歩きましょう」という指導法を行う運動指導者がいると思います。
この方法で実際に歩き方や姿勢が改善されたという方は、なかなか存在しないと個人的に思うのですが、いかがでしょうか。
どちらかと言いますと、このような指導方法はあまり適切ではありません。
その理由として、先ほど示した写真で「正確な情報発信」をしている身体が「下を向く」「腕を振らない」「小さい歩幅」を作り出しているわけですが、
その大元となっているのが、明確な情報伝達を行う「感覚器」と適切な情報処理を行う「脳」がそのような歩き方や姿勢を作り出しているのです。
そのため、すでに身体の動作に現れている「結果」に対して「結果」で対処しようとしても、改善されるわけがありません。
それよりも根本原因である「感覚器」「脳」を鍛え直す必要があるのです。
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