腰痛に関与が深い骨盤の解剖学
こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
本日は腰痛を運動で改善していくにあたり、無視することの出来ない骨盤についてお伝え致します。
骨盤を構成しているものとして、脊柱の下にある仙骨、尾骨があって、その両サイドには腸骨、座骨、恥骨が癒合した寛骨が有ります。
小さい子供のうちは寛骨として構成される、腸骨、座骨、恥骨の3つの骨は一つのユニットとしてなっていませんが、思春期の頃に軟骨が骨化して寛骨になります。
その為、この幼少期に大人の同じ練習を行わせることがどれだけリスクになるかお分かりになるかと思います。
さて、この寛骨の周りには非常に沢山の軟部組織が存在しているのも大きな特徴です。
先ず、外側には股関節の伸展と外旋で活躍してくれる、大殿筋がついていて(キングです)、内側には大腿骨を寛骨臼に引き寄せる筋肉として活躍する腸骨筋(2番手)、前端には上前腸骨棘(通称ASIS)にはあぐらの姿勢で活躍する縫工筋、そけい靭帯が付着しています。また、後内側面には耳状面があり仙骨とジョイントします。
寛骨の下部には閉鎖孔という大きな孔が有り、孔には閉鎖膜が存在していて孔を塞いでいて、この狭き門を通るが許されているのは閉鎖神経と閉鎖動静脈が通っている閉鎖管だけです。
閉鎖孔の前側半分には恥骨の存在があって片側の恥骨結合面が反対側の恥骨と結合しています。
この恥骨結合は大事な部分なので、普段のセッションで気にかけていることを記載させていただきます。
これは2014年に1年間通ったCSPTという講習会で学んだ内容ですが、実用性が高いので現在もこの手法を使っていることが多いです。
先ず恥骨結合は日常生活や女性の出産を機に結合していたのが、片側が下にズレてしまうという症状が起きます。
恥骨が下がるということは寛骨も前に傾くと同じ意味なので、前傾している寛骨から見たら、反対側の寛骨は後傾ということになります。
恥骨結合の靭帯は上恥骨靭帯と恥骨弓靭帯があり、この2つの靭帯が妊娠や出産などの影響で弛み、緩んだ影響で上下にズレて、緩んだ靭帯が緊張状態に変わり、ズレた恥骨結合はそのまま固定されてしまいます。
恥骨結合がズレているかどうか確認する為には、仰向けになり、足裏を合わせた状態で膝を外側に開き、膝の高さが同じかどうかという方法があります。
もし、片方の膝が高かったり、開きがわるい方があれば恥骨結合が上下にずれている可能性は高いです。
改善方法に関しては技術がいるので、間違えた方法では逆に大変なことになるので、ここでは紹介致しませんが、開かない方を一生懸命ストレッチすることにより一生かけても改善は出来ないということだけはお伝えしておきます。
話が脱線してしまいましたが、骨盤の解剖学に関してはまた改めてご紹介させていただきます。
本日は以上となります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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