首の骨の変形=肩の障害?

こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

今日は朝から雨が止んでくれたおかげで、出張パーソナルトレーニングの移動もズムーズに出来ました。

さて、「過去に首の骨が変形していると言われて肩周りがなんとなくだるくて、腕をあげる動作が億劫になる」というご相談を受けました。

具体的にどのようなことが身体に起きているのか、一緒に見ていきましょう。

バンザイなどで腕を上にあげるのが大変、もしくはだるい、筋力が低下している場合に、考えなくてはいけないのが首(頚椎)の状態です。なんとなく「しびれるな〜」と感じたら、まずはお医者さんの診断が必要になります。

そこで「首の何番目が変形していますよ」と診断されましたら、肩の神経障害の可能性が高いかもしれません。

腕をあげる時など、人は身体を動かす時には必ず脳からの指令が必要になります。

通常は脳→椎体路→脊髄の前角細胞という流れで脳から神経を介して筋肉に指令が届くのですが、先ほどお伝えしたように頚椎に何らかの問題が生じると、この経路の途中で筋肉への伝達が止まり、筋力が低下するという現象が起きます。

この経路について、もう少し細く見ていきましょう。

筋力の低下が肩周りの広い範囲で起きた場合、頚椎症性筋萎縮症と言います。

この症状の原因は頚椎が変形していることで前根という運動神経の根元が圧迫されてしまうためです。頚椎5番(首の骨の5番目)から出ている運動神経には

  • インナーマッスルの代表格の棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょっかきん)を支配している肩甲上神経
  • 肩の大きな筋肉である三角筋(さんかくきん)と小円筋(しょうえんきん)を支配している腋窩神経(えきかしんけい)
  • 肋骨の横にある前鋸筋(ぜんきょきん)を支配している長胸神経(ちょうきょしんけい)
  • 横を向くとに分かりやすい首の筋肉である胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と肩こりの筋肉である僧帽筋(そうぼうきん)を支配している副神経

など身体についている大きくて力が強い筋肉ばかりなので、これらを支配している神経に障害が生じると重力に抵抗しながら腕をあげるといった動作が困難になっていきます。

次回は(明日の気分によりますが、、、)それぞれの神経に障害が生じることでより具体的な症状について見ていきましょう。

本日は以上です。