関節痛に対するミラーイメージとは

こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。

身体の様々な痛みに対する対処法は多く存在しています。

その中でもマッサージ、鍼灸、服薬など様々ありますが、私のような運動指導者の場合はやはり、ご自身で運動を行なっていただくことで痛みの減少・改善を図ることがメインの仕事となります。

では、痛みに対して運動で改善させる科学的根拠はあるのか?と問われたした場合、答えはもちろん「有り」ます。

関節の痛みに関しては急性的なものから慢性的なものまで様々存在するわけですが、痛めたところに対して直接アプローチするよりも、そこから離れた場所に対してのアプローチを行うことが安全面も考慮した上でもお勧めです。

具体的な方法として「ミラーイメージ」というものが存在します。

「Interlimb Neural Coupling」と歩行の「Central Pattern Generator」という2つの方法を基盤とした痛みを抑える方法であり、運動療法として活用されています。

この2つの中でも特に私達の日常生活で必ず行う「歩行」と密着な関係性がある「Central Pattern Generator」について詳細に解説させて頂きます。

元々は猫の研究から解明されたことが多く、人間にも当てはまることがわかっております。

例えば、右腕を前に曲げると(屈曲)、左脚も前に曲がり(屈曲)ます。

つまり、四肢のどこかが動くことで対側となる部位も自然と動くメカニズムが働くことが判明されています。

実際にGrillnerという研究者が脳を省いた動物に対して、適当な刺激を与えたことによって、足の屈伸運動が交互に繰り返されたという実験結果があります。

ここで、たてられた仮説が人間の歩行においても大脳皮質の関わりを極力少なくすることで、歩行中の「会話」「危険予測」「様々な環境における認知」の把握がすることが可能になったのではないか、と言われております。

言われてみると確かに、私達が歩行中にいちいち脳内で「右足を出した次は左足を出して」「右腕は大きく振って」というふうに考えて歩いていたら長い距離は歩けないはずですし、すぐに足が止まってしまいます。

そうならないために、脊椎の中にある神経回路網には歩行パターンが記憶されている「交互興奮機構」が存在しています。

この「交互興奮機構」を利用したものがミラーイメージと呼ばれる運動療法の一つであります。

ミラーイメージには「ミラー関節」を把握した上で「ミラー動作」を行なっていきます。

ミラー関節、ミラー動作の一例として右の膝関節と左の肘関節がミラー関節として繋がっておりますので、右膝に痛みがあれば左の肘関節に対して肘回し運動を行い、右膝の痛みを軽減させます。

このように関節痛や動きの改善に対して様々な手法がある中の一つを紹介させて頂きました。

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