めまいと関係性が深い前庭システム
こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。
運動パフォーマンス向上にしろ転倒予防にしろ、それぞれ違う目的を持たれていたとしても共通するのは「人間の身体に対して、どのような観点で運動をしていくか」ということであります。
少し難しい表現となりますが、筋力を鍛えると同時に脳神経もトレーニングをしていくことが大切であり、脳神経をトレーニングしていく際には「体性感覚」「視覚」「前庭覚(以下前庭システム)」「統合運動」という4つの要素を考慮した運動プログラムの組み立てを行う必要があります。
たまたま昨日お越し頂いたお客様の中に、幼少期から突発的に起きる目眩でお悩みの方がおりましたので、「前庭システム」についてフォーカスをしていきたいと思います。
前庭システムの役割は自分自身が「どこに向かっているのか」「立っている時にどちらが上なのか」ということを認知する役割があります。つまり、前庭覚に問題が生じると歩いていても「地面がふわふわする」「身体に対して頭の位置がよくわからない」という症状が起きるのを伴い、めまいやパニックを引き起こします。
前庭システムの機能低下は過剰な視覚への依存が増えてきますので、視覚の過剰な使用に伴う眼精疲労や交感神経優位にも繋がってしまいます。前庭覚の機能低下に対する身体への影響は他に「背骨が硬くなり動きが悪くなる」「恐怖心が人一倍強くなる」ことも考えられます。
また、外反母趾になる人ももしかしたら、前庭覚の機能低下に伴う全身の過緊張によって、立っている時や歩いている時に足の指を掴む習慣によって、足趾の変形も十分に可能性はあります。
前庭システムは眼球や頚椎、脊髄と密接に関わっておりますので、それぞれの反射というものが存在します。
先ず代表的なのが「前庭動眼反射(VOR)」「前庭頚反射(VCR)」「前庭脊髄反射(VSR)」「頚眼反射(COR)」「前庭自律神経反射」となります。
それぞれの詳しい内容はまた明日以降に書いていきたいと思います。
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