目的とマッチしていないのは勿体無い

こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。

今日は敬老の日ということで、ささやかですが、プレゼントを準備させていただきました。

60代、70代は元気でお若いので、敬老の日としてのプレゼントは80代と90代の方のみとさせていただいております。

さて、よくフィットネスクラブで中高齢者の方に対して、「猫背の改善は背中の筋肉をつける」「歩きをよくしたいなら、ランニングマシンで傾斜をつけて歩く」「プールの中で歩く」などが推奨されています。

これらは果たして正しいのか?

ということを考慮すべきであります。

実際には学生や主婦層などのアルバイトで現場を回しているフィットネスクラブのスタッフにはそこまで知識がなく、筋トレや運動が好きでなんとなく働いているので、そこまで熱量もなく、学びに対する貪欲さもない、というのが私が見てきた実情であります。

実際に日本における超高齢化社会問題において、身体に対する問題解決を行う上で、知識の無い運動指導者の指導を受けるほど危険なことはない、と個人的には感じております。

もっと具体的にいうのであれば「筋力を鍛える以外に着目する点は多数存在する」ということであります。

例えば、アメリカには「Developmental Kinesiology」という考え方が存在します。

これは人間の発育発達学を基にした考え方であり、リハビリやトレーニングで活用されている方法であります。

冒頭に述べました「歩きをよくする」ということは、人間にとって実は高度なことであります。

歩く機能が低下してしまった場合は、その下の層にある様々な機能を再学習していく必要があります。

「再学習」とは私たちが本来持っていた機能、あるいは成長発達する上で環境や何かしらの要因で飛ばしてしまった人間が獲得しておくべき動作のことであります。

発育発達学には3つのレベル分けをしており、順序立てていくか同時進行で行っていく必要があります。

最も下の階層にあるのが「ファンダメンタルレベル」であり、「呼吸」「寝返り」などの人間が最初の段階で自然と出来る運動機能であります。続いて「トランディショナルレベル」に関しては「四つ這い」「膝立ち」などであります。特に四つ這いに関しては肩関節をはじめとした全身運動につながりますので、私はよくこの姿勢での運動をお客様に実施いただくことが多いです。

この段階を飛ばして、いきなり歩行や立位での運動が中心となる「ファンクショナルレベル」に移行することがほとんどですが、それでは上手くいかないケースが多いです。

このような考え方は、本牧ではまだまだこのような理論は普及しておりませんが、世界の運動療法では基準的な考え方であります。

ぜひ、将来の健康づくりのためにご活用ください。