脂肪が大きくなるメカニズム
こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
肥満は単なる見た目の問題かではなく、健康面においてメリットがありません。ご存じの通り、様々な疾患に対するリスクが向上していきますので、早い段階での対策がお勧めです。
肥満が起こるメカニズムなんですが、脂肪細胞の真ん中に脂肪滴というものが存在しています。この脂肪滴が肥大することで、脂肪細胞が肥大して肥満に繋がります。
脂肪滴が肥大する要因は3つ存在します。
「高血糖」「高中性脂肪」「インスリン分泌」です。
つまり、「高糖質」「高脂肪」の食事を頻繁に食べることで、脂肪細胞は肥大化していきます。
通常は高血糖状態になっていても、インスリンの働きによって血糖は下降してくるのですが、高中性脂肪によってインスリンの効きを悪くしてしまいます。慢性炎症によって、糖の取り込みが阻害されてしまいます。これを改善するポイントの一つとして「高脂肪食」をいかに改善するかが大切であります。
更に詳細に脂肪細胞肥大のメカニズムの順序を見ていきましょう。
先ずは、毛細血管壁にあるLPL(リポ蛋白リパーゼ)がLDL(悪玉コレステロール)、カイロミクロンに働くことで中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されます。これに加えて糖質摂取が多い時には、解糖系の途中産物であるグリセロール3リン酸が大量発生します。大量発生したグリセロール3リン酸はアシルCoAと結び付くことで、脂肪細胞内で中性脂肪に変化していきます。
高中性脂肪によってインスリン分泌が低下したり働きがわるくなることは、脂肪分解促進を阻害する結果になりますので、運動で痩せようとする前に「高脂肪」「高糖質」の食事習慣を改めることが先決かもしれません。もちろん、運動を行うことで食事に対するケースも十分に考えられます。
健康づくりの参考になれば幸いです。