腰痛と腹筋・背筋運動

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

人は甘い環境にしてばどんどん退化をして、厳しい環境に身を置けばそれなりに環境に適応できるようになります。

健康づくりにおいても例外はなく、同じことが言えます。

毎日お酒に飲まれている方であれば、脳機能も身体の構造も低下していき、運動をせずにダラけた生活をしていれば、筋力も関節も内臓もどんどん低下していきます。

当然、人生は良い方向に向きませんので、ご自身のペースで自己修養は必然的であります。

さて、腰痛に関してお悩みの方も少なくありません。

その理由として、腰部には痛みを感知する「侵害受容器」というものが多く含まれています。

骨であれば「腰椎」「仙腸関節」「椎間関節、神経であれば「脊髄神経」「神経根」「馬尾」など、靭帯であれば「前・後縦靭帯」など、筋肉であれば「多裂筋」「脊柱起立筋」などに痛みを感知するものが多く含まれています。

日常生活においては「姿勢」「動作」によって、骨と骨がぶつかる「圧迫ストレス」、上下前後左右から挟み込む「剪断ストレス」によって腰に対する痛みが強くなる方が多くいらっしゃいます。

日本において、腰痛の対処法は「腹筋・背筋を鍛える」ことが多くの人の常識になっていますが、欧米での著名な腰の研究者は「腹筋運動」やジムにある「身体を捻る腹筋マシン」は脊椎への圧迫ストレスは300kg以上にもなると、発表しています。

それを知らずに中高齢者は毎日「腹筋100回行う」と自慢しています。

なにかの偶然が重なり、それで良くなれば幸運でありますが、日々の腹筋・背筋運動によって腰痛が悪化している場合は、一度立ち止まり「果たしてその方法は正しいのか」を考えてみましょう。

健康づくりの参考になれば幸いです。