アメリカ解剖実習4日目
こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
早いもので、実習も4日目となりました。
沢山のことを学ばせていただき、時間が経過するのも早いです。
アリゾナは珍しく、小雨が降りましたが傘は必要としなかったので恵まれました。
4日目なのに3日目と錯覚したりしながら、脳も身体も疲労しているのだと実感しました。
いつものように朝一はトレーニングをして、コンディション整えてからの座学でした。
座学では身体のメカニズムを細かい分子レベルで見ていくという内容でしたが、普段の僕は運動指導者という立場もあり、そのレベルで人体を見ることは少ないので、ある意味すごく新鮮的な時間を過ごさせていただいております。
そこから、バスで研究室に移動して実習。
ご献体は移動式の冷蔵庫に保管されているため、グループの皆さんと協力して冷蔵庫から運び出して、台に乗せるというのが実習の初めに行うことです。
初日の皮膚や脂肪がある状態から日が経つにつれて、徐々に軽くなっていることを感じながら、様々な感情が湧き出るようになりました。
当たり前のことですが、人の身体を解剖していくというのは精神性と肉体的のものすごく労力が必要とされます。
1日の中でも一定の気持ちで解剖を進めていくというのはすごく難しいことであり、時に仲間たちと同じゴールに向かって新たな発見で喜びを感じたり、時には壁にぶつかり凹んでいると仲間が励ましてくれて引き上げてくれてたりと、沢山の学びをさせていただいているので人間として、このコースに参加して良かったと思います。
さて、肝心の内容に入りたいと思います。
この日の主なテーマが臓器の摘出でした。
前日に腹膜を開いて、内臓を見ることができたので、盲腸から順番に上行結腸、横行結腸、下降結腸、S字結腸、直腸、肛門菅、を手で掴んで位置、感触の確認をしていきます。
そこから回腸、空腸、十二指腸、胃袋、膵臓、肝臓などの各箇所にクランプという器具で臓器の中身が出ないようにしかり止めて、横隔膜と脊柱から上手にメスで切り離していきます。
いつもなら先生がたが各班の手伝いをするそうなのですが、今回は8グループとも自分たちの力で目標を達成できたので、喜びを分かち合うこともできました。
そこから、肋骨の横にハサミを入れて、心臓と肺の摘出も行うことができました。
生前は喫煙していたようで、肺が真っ黒で触感もじゃりじゃりしていました。
実際に空気をしてれて肺が膨らまむ場面も見ることができました。
横隔膜の屋根の部分と心膜が繋がっているため、横隔膜は内臓方向に向かって下に下がるのではなく、屋根が横に広がるというのが正しい解釈の仕方なのかもしれません。
もし横隔膜が骨盤方向に向かって、あれだけ動いていたら心臓も同じように可動性を求められるので、構造を目で確かめると無理があるとわかります。
午後は個人が持っているテーマに移行して、私は頸部と肩周りがテーマなので首まわりの脂肪を取り出してから筋肉を一つずつ綺麗にしていく作業を行ったのですが、これがなかなか手強く反省しました。
明日はしっかり予習をして最終日充実した研修にしていきたいと思います。
本日は以上です。貴重なお時間を誠にありがとうございました。