なぜハイヒールはダメ?

こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

今朝は出張パーソナルトレーニングでセッションをしていると、家の外でハイヒールの音がしたので、一瞬昨日の足の勉強会が頭をよぎりました。

女性のお客様からもハイヒールについてご質問をいただくのですが、仕事や洋服の兼ね合いでハイヒールを履く場面が多い方もいらっしゃると思います。

このハイヒールを履くとなぜ膝が痛くなったり、腰が痛くなったり、肩こりが出たりするのでしょうか?

今日は問題解決の糸口になればと思い、足の「距骨(きょこつ)」という骨に着目したいと思います。

これが距骨(きょこつ)です。

この距骨はご覧の通り、上にも下にも前にも骨が付いています。

それぞれの骨と関節を作っているのと、通常骨は筋肉がくっついているのですが、この距骨は筋肉がついておらず、腱と靭帯と周りの骨が正しい位置にあることでしっかりと動きます。

距骨の上面には距骨滑車(きょこつかっしゃ)と呼ばれる部分があり、その上にはスネの骨があります。

距骨とスネの骨(脛骨+ヒ骨)で距腿関節(きょたいかんせつ)、いわゆる足首が構成されているわけです。

この距骨滑車は前が広く、後ろが狭いという特徴があります。

つま先がスネの方向に向くことを背屈(はいくつ)、つま先が下を向くことを底屈(ていくつ)と言います。

 

そこでもう一度先ほどの距骨滑車とを思い出してください。

距骨滑車は前側が広く、後ろ側が狭いというのが特徴でした。

つま先が上を向く背屈をすると距骨滑車の広い前側がスネの骨とガチッとはまり、足首の動きが小さく安定します。

一方でつま先が下を向く底屈をするとスネの骨と距骨滑車の狭い後ろ側と接触するため、背屈をした時よりも動きが大きくなります。

言い換えると、ハイヒールなど底の高い靴を履くということは常に足首の不安定な状態を作っているので、それが原因で身体全体の歪みを自ら作っているようなものなのです。

これを防ぐためにも日頃のコンディショニングを兼ねた運動が必要です。

ちなみに、足の指を広げるグッズなどでは問題解決できる可能性は少ないのが現状です。

本日は以上です。