ちょっと前に話題の長胸神経
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は10月号の宮原崇通信を完成させました!
これから業者さんに印刷をお願いして、本牧を中心に配布させていただきます。
先日も「ポストに入っていたわよ!」「良い記事だった!」など、とても嬉しいお声をいただきありがたい限りです。夜中の2時までポスティングした甲斐がありました(涙)。
さて、プロ野球選手が治療ミスという騒動があった「長胸神経」が肩とどのような関係性があるのか解説したいと思います。
ここの神経は首の骨の5本目〜7本目(首の骨は7本あります)から脇の上あたりにある腋窩から鎖骨の下を通り、肋骨の横についている前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉の動きに関わりがあります。
私もよく使うのですが、リックサックの中に重たい荷物を入れていると、腋窩が重りで食い込み、腋窩の下にある長胸神経が圧迫されてしまいます。
長胸神経がいつも圧迫された状態になると当然障害が起きます。
神経障害になると、この神経に支配されている前鋸筋という筋肉は働きがわるくなります。
前鋸筋という筋肉の正常な役割は肩甲骨を安定させることと、肩甲骨の上方回旋という動きを作ることです。
しかし、長胸神経の障害が出るとこの肩甲骨の上方回旋という動きが必ずしも出ないか?というとそうでもありません。横に腕をあげることに対しては意外とあがります。
実は肩甲骨の上にある僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉も前鋸筋と一緒に協力して、肩甲骨の上方回旋という動きを作っていいるのです。そのため、長胸神経障害だったとしても僧帽筋があるおかげ誤魔化せてしまいます。
このような場合、更に身体を横に傾けながら僧帽筋も使って腕を上げようとするので、一見問題なさそうに見えるのですが、腕を前側から上にバンザイすると上がらなくなります。
この時は肩甲骨は動かずに前鋸筋を使って安定させることが求められるのですが、この役の代わりとなる筋肉はいないので誤魔化しが効かないということになります。
本日は以上です。