正確な肩甲骨の動き
こんにちは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は大安吉日ということで朝から気分が良いです。
さて、肩甲骨の動きが肩の痛みはとても関係が深いということを連日お伝えしておりますが、筋力トレーニンングが肩の健康状態をよくするために、どのような観点が必要なのかをお伝えしたいと思います。
今回は肩甲骨の上方回旋(下の写真左側)という動きでとても重要となる筋肉をご紹介いたします。
肩甲骨の上方回旋に関与する筋肉として代表的なのが、僧帽筋(そうぼうきん)です。
僧帽筋には上部、中部、下部と線維の区分けがあり、それぞれ肩甲骨の上方回旋の時にこの3つが同時に働きます。
上部線維は肩甲骨の外側を斜め上の方向へ、中部線維は肩甲骨の肩甲棘(けんこうきょく)という部分を内側へ、下部線維は肩甲骨の中心を斜め下へ引っ張ります。
この3つの線維が同時に働くこと以外に、前鋸筋(ぜんきょきん)という筋肉も大切です。肩甲骨を外側に向かって引張てくれることで、肩甲骨のスムーズな動きが生まれます。
この2つの筋肉の上方回旋時の役割をまとめますと、僧帽筋全体は背骨側から肩甲骨を肋骨の方に向かって押さえ込んいて、前鋸筋は肩甲骨を引きつけています。テレビなどで肩甲骨が飛びでている人を見たことある方もいらっしゃると思いますが、これは翼状肩甲と言いまして、神経障害などによって、僧帽筋と前鋸筋の働きが弱まっている証拠でもあります。
もともと運動不足で僧帽筋の筋力が不足して、肩甲骨の上方回旋をうまくできないケースもありますが、首の大きな手術をして、僧帽筋を支配している副神経をやむ得なく、切除したり一時的にこの神経にダメージが起きて僧帽筋の筋力低下につながるというパターンもあります。
これらを踏まえても筋力トレーニングは筋肉を大きくするのが目的だけでなく、身体をしっかり正しく使えるためにも必要だということがわかります。
本日は以上です。