肩甲骨のべったりの筋肉

こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。

今日は雨が上がり、寒さはあるもののかなり過ごしやすい感じがしました。

2018年を見据えて、年末まで色々と忙しくなりそうです。

さて、肩の安定と動きにとって大事なキーパーソンとなる腱板ですが、今回は棘下筋(きょくかきん)についてです。

この筋肉が肩甲上腕関節の外旋(写真①)という動きと水平外転(写真②)という動きを行います。

写真① 写真②

この棘下筋に痛みや筋力の低下があるかどうかを判断する方法がISP test(infraspinatus test)です。

写真のように両腕を下ろした状態から肘を90度に曲げて、手のヒラを天井に向けて、両腕を同時に抵抗をかけて上腕を外旋させます。その状態で痛みが出たり、左右差があるとテストに引っかかるということになります。

棘下筋がとても特徴的なのが、肩甲骨の大きさに収まりきれないため、上の部分が折り返されていて筋線維が重ね合っているところが面白いですよね。

ちなみに、この上に重なっている部分を棘下筋横走線維といいます。その下の中央部分が棘下筋斜走線維となり棘下筋は二重構造となっているのです。さらに、上の写真を見ていただくと英語でteres minorと書いてあるのが小円筋という筋肉です。

この小円筋という筋肉も上腕骨を外旋させる機能を持っています。3つ合わせて3兄弟みたいなイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。

肘を90度ポジションにして棘下筋テストを行う理由もこの線維方向を考えているのでは?と推測している理学療法の先生もいらっしゃいます。

明日はそのことについて考えていきましょう。

本日は以上です。