歩行時の後脛骨筋
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日は気持ちの良い秋晴れで朝から清々しいです。
さて、昨日は足のアーチにとって大切な後脛骨筋についてお伝えいたしました。
今回は後脛骨筋が歩行時にどのような役割があるのかを学んでいきたいと思います。
昨日の復習となりますが、後脛骨筋は下腿の後ろ側から舟状骨粗面まで停止してから、枝分かれするような形で楔状骨、載距突起、立方骨、中足骨に腱が付着します。後脛骨筋の機能としては縦と横のアーチを作ることと、動きとしては足部の底屈、内転、回外となります。ではこの筋肉がアーチに関与が強いということは、機能不全が起きるとアーチの低下、すなわち扁平足になってしまいます。
実際に後脛骨筋機能不全という症状は存在します。通称PTTD:posterior tibial tendon dysfunctionと呼ばれていて、力学的な使いすぎや急性外傷、痛みなどによる筋力低下、ひどい場合ですと何らかの原因で血行不良となり腱部が壊死化で断裂という症状にもなります。
後脛骨筋がきちんと働かなくなると、地面に向かって着地などをした時に衝撃吸収の為に、足部は本来硬くして剛性にしていくのですが出来なくなります。これが長期的に続くと、足の機能が破綻されて扁平足にもなりかねないです。
このように歩行にとって大事な後脛骨筋ですが、最後に歩行時にどのような役割を行っているのかまとめてみたいと思います。
- 立脚周期中の後足部が過回内するのを防止
- 踵離地以降で舟状骨を内転・底屈させる
- 踵離地以降で踵骨を内反させる
- 踵離地以降でショパール関節をロックさせる
- つま先で地面の蹴り出し時に足関節の底屈補助
本日は以上となります。