股関節と骨盤の動き
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
今日も気持ちの良い秋晴れで最高です。やることが溜まっていたので、寝不足の状態で朝一の出張パーソナルトレーニングで93歳のお客様が前日にタクシーで2年ぶりにみなとみらいへ向かったら、あまりにも街が発展していて、帰宅してからも脳が興奮して一睡もできなかったことを面白おかしく語られていたので、朝から気持ちが癒されました。
さて、股関節痛に関するご相談がありましたので、なぜ股関節痛が起きるのかを身体の機能と構造を中心に学んでいきたいと思います。フィットネスクラブでこのような相談を受けた場合、現状をお伺いする中で多いのが、歩行時鈍痛を感じるとか、座った状態から立ち上がる瞬間に痛みを発する、方向転換で脚の付け根が「ピキッとする」、膝を引き寄せると付け根が詰まる感じがするなどが多いです。
これらの問題に対して、どのような視点で運動で痛みを改善していけば良いのかというお悩みが多いと思うのですが、とにかく全身マシンで鍛えておけば、良くなるだろうという発想は、とにかくボールをたくさん投げ込めば一つくらい当たるだろうという発想と同じになるので時間と労力を無駄にしてしまう可能性があるので、とてももったいないことです。
そうならないためにもある程度、予測や計画をした上で運動するのはとても大切なことです。
意外と思われるかもしれまんせが、この股関節という問題に対して、原因が足部の構造と機能にあることもあります。足部の構造は踵骨、距骨、舟状骨、立方骨、楔状骨、中足骨、基節骨、中節骨、末節骨の一体56個の骨となっております。
通称リスフラン関節である足根中足関節があり、関節では通称ショパール関節である横足根関節があります。この2つの関節を境に前足部、中足部、後足部と分けることができますが、後足部には距踵関節や距骨下関節もあります。
距骨下関節の位置で剛性が変わり、中足部ほぼ動きがなく、前足部は可動性が優れています。そこで、この色々な骨と関節で構成されている足部ですが、本題である股関節の痛みに密接な関わりを持っています。
どういうことか?ズバリ、足部は股関節へ向かって運動連鎖が起きるということです。
これは足部に限ったことではなく、関節は上下に隣接しているどうしで運動連鎖の影響を与えています。そのため上からというパターンもあるし、下からのパターンも考えられますが、今回は足部について散々書いてきたので下からの運動連鎖パターンにしましょう。
例えば、距骨下関節がある後足部が過剰に回内した場合、、、
- 足関節=背屈、外返し
- 脛骨=内旋
- 膝関節=外旋、外反
- 大腿骨=内転、内旋
- 股関節=屈曲、内転、内旋
- 骨盤前傾、前方回旋
となります。
股関節痛を長年お悩みの方は骨盤前傾位にすることで股関節の痛みを避けられるため、この運動連鎖パターンをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本日は以上です。