腰痛=腹筋は正しい??
こんばんは!横浜本牧パーソナルトレーナー宮原崇です。
12月に入りもう4日も経ってしまい、時間がいくらあっても足りないという感じで、こなすべき課題が多すぎててんやわんやです。
さて、昨日の続きです。
腰椎の屈曲を行うと最終域で25〜30°超えると異常となり、全体の屈曲角度が50°を超えると機能異常とされていますが、よくあるキーワードとして「腰痛改善=腹筋強化」と聞いたことがある方も多く、実際にそれを信じて実践されている方もいらっしゃると思います。
これ実は都市伝説レベルであり、正しいとは言えません。
筋肉はそもそもヒトが動くために必要なものであるので、何の為にそこの場所に筋肉が存在して、どのような働きがあるのかを理解することで、より機能的な身体となり怪我をしない健康な身体になります。
実際に腹筋が6つに割れていてもぎっくり腰になるヒトもいるので、一概に腹筋=腰痛にならないという思考にたどり着くのはお勧めしません。
それを踏まえて再度腹筋の機能と役割について考えていきましょう。
腹筋群(腹筋は一つではないのでこのような呼び方をします)の役割は主に3つあります。
①脊柱を適切に安定させる。
②ハードとソフトを使い分けて、姿勢の維持や瞬間的に力を強く出したり、バランス動作などで腹筋群のonとoffの使い分けを行う。
③四肢が動いている時に脊柱が一緒に動かないように安定の役割として働く。※ちなみにこのことを機能的トレーニングの理論では分離と協働と言います。
正しい姿勢の維持の為に腹筋の存在は欠かすことができないことを理解した上で、腹筋がどのくらいの力で脊柱を支えていると思いますか?
とある研究では腹筋が最大に力を発揮している状態が100%だとしたら、脊柱の安定化に必要なのはたったの2〜3%です。
しかも腹筋の代表的な種目である上体が起き上がるシットアップのような腹筋運動を行い腹直筋が他の腹筋群よりも強化されると回旋動作に制限がかかったり、背中の丸まりを助長させてしまい、姿勢が崩れて腰痛のリスクを高める可能性が出ます。
これらのことを踏まえても身体の機能を考えず、一箇所だけ鍛えすぎも考えものです。本日は以上です。