腰痛で筋力強化をすればするほど症状が悪化する理由

こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

先日は腰痛に関する相談がありました。多くの方が勘違いされているのが「腰回りを筋トレで鍛えることで問題が改善される」事です。筋力強化によって改善されるどころか、むしろ悪化する、というケースの方が多いので注意が必要です。

腰痛の多くの方が全身の筋緊張が日常生活から強く出ており、背中の左右差の盛り上がりがあったり、背骨が右か左のどちらかに寄っていたり、そこまで筋の緊張が必要とされない動作の場面でもやたらと強い緊張を出してしまう、という傾向が見られます。

これらの原因として、関節に近くに存在している「弱くて持久力がある筋肉」の機能発揮の低下が起きる事によって、身体の表層の強くて大きい筋肉が沢山働いてしまっている場合が多いですので、「動作の再学習」や「神経の再活性」というものが必要となります。

このような状態が日常化する問題点として、脳と身体の連携がうまく取れなくなることです。例えば、腹筋のエクササイズを行っても、ターゲットとする部位に対してあまり感じない、という現象が起きます。専門用語では「ボディーイメージ」と呼ぶのですが、このボディーイメージの再学習は腰痛改善においても大切な要素の一つとなります。

膝などもそうなのですが、動作において、同じ筋肉が常に過剰に働き緊張していることで、腰痛が発生して骨を圧迫ストレスに繋げているので、その状態で更に筋力強化を行っても、症状はよくならないのは想像がつくかと思います。脊椎が圧迫されることで、脊椎の上からも下からも必要な情報が低下するので歩き方や日常動作も変化をさせてしまいます。

これ以外に「視覚」「前庭」の機能低下によって腰痛が発生していないか?を見るのも運動療法で腰痛を改善する為には、必要な評価となりますので、ぜひ、総体的に腰痛の改善を出来る環境をお選びください。

本日は以上となります。