痛み予防・改善に必要な正確なボディーイメージを持ち合わせる
こんばんは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
過去に痛みを経験している身体の部位に関しては「どのように触れられているか」「どこを触れられているか」「どのように動かしているのか」という感覚が欠如しやすくなります。もう少し分かりやすい、例ですと過去に腰を痛めたことがある、あるいは現在痛みがあるという場合は、痛みがある腰の箇所は脳にとって非常に大きな存在となりますので、腰骨を一つずつ動かしていく「分節運動」が苦手になります。肩関節も同じで痛めてあまり使わないようにしてきた経験がある場合も肩から腕に関しての感覚認知が低下しているケースがよくあります。
自分自身の身体がどのように動いて、どのような位置に立っており、どのような姿勢で立っているのか、という感覚は歩く、運動する、姿勢の維持をする上でとても大切ですので、筋トレで負荷をかける、強度の高い運動をする前に習得、修正をしておくことがお勧めです。様々な方法で身体の感覚認知を向上させるものがありますが、私はピラティスマシンやマットピラスを活用してこの体性感覚をトレーニングしていただくことが多いです。
身体には当然様々な組織がありますので、目や口や耳や腕や足、足首などはどこにあるのか認知している人は多いですが、それらがどのように動くのか、どのように動かすのが各組織にとって正しいのか、あるいはその他のものとして、脊柱は身体のどのあたりにあるのか、身体を回旋させる時に、脊柱のどのあたりが最も回旋に関わっているのか、という認識はあまり把握されていないように思えます。わかりやすい例ですと、幼少期から「胸を張って姿勢をよくしなさい」と言われ続けてきた幼少期の経験から成人した時もその習慣が身につき、過剰な腰の反りに繋がり、腰痛が発生しやすくなり、ひどいと手術にまで至るケースも多々あるのではないでしょうか。これらを防ぐために、痛みや動作をコントロールする為にも、身体地図のイメージ感覚を訓練して脳の活性化と身体の動作向上の為にもお勧めです。
こちらを訓練をすることと身体の現状評価をする為の方法として、「身体地図の評価テスト」「触覚テスト」「筋感覚テスト」を行なっていきます。一例として目を閉じた状態で立っていただき、あらかじめ決めておいた高さまで腕をあげていただき、一度おろしてから再度同じ位置まで正確にあげることができるか、というテストを行います。もし、2回目にあげた腕の位置が最初とずれが生じていた場合、その方の肩から腕に関してのボディーイメージ機能は低下しているという判断をすることができますので、何かしらの運動でそこの部位のボディーイメージの感覚を強化していくという流れとなります。