歩行に大切な要素とは

こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。

今日はクリスマスイブということで、同ビルのケンタッキーさんは早朝から仕込みをされていました。

きっと多くの方が楽しみにされているのでしょうね。

この時期は何かとハッピーな気分になりますよね。

さて、肩こりや腰痛をはじめとした様々な不定愁訴に対して、マッサージなどで対処することはもちろん大切でありますが、そもそもその人の機能が高まらなければ、それらの効果も低くなると私は考えております。

例えば、肩こりがあって「柔軟性低下」だと判断して、懸命にストレッチをして身体がやわからくなったとしても複数ある肩関節の動作にエラーが出ていたら、再び肩こりを引き起こす可能性が高いです。多くの人は「柔軟性あれば全て解決できる」という思考になりがちですが、バレリーナのような身体がめちゃくちゃ柔らかい方でも腰痛持ちが多いという印象があります。

つまり、柔らかすぎても硬すぎても身体の本来の機能が失われやすいということが言えます。

さて、今回は歩行について大切な「グラウンディング」という用語の解説を痛いします。

「グラウンディングとは=地面の理解」という意味合いがあります。

この地面の理解っていうのは、例えば視覚的に地面がどこにあるのかとか、地面の面を理解するっていうのにもなりますし、例えば足をぐっと踏み出したときに足裏からの感覚がどれくらい脳に対して正確な情報を伝達できるのか、という事にも繋がります。

日常的に何気なく行なっている歩行は重力をうまく利用すると、うまく移動することができる仕組みになっています。

私たちの歩行はかかとが地面についてから重力を利用して前方に進むようになっています。

これは無重力空間では成し遂げることのできない技術であり、自分で力を加えなくても、重力って言う外の力を使って前方に進めるわけです。

この重力と床反力っていう力を一致させるだけで静止をしやすくなり、省エネ状態で日常生活で活動ができるのもこのお陰です。

グラウンディングができなくなる、もしくは感覚システムに乱れが起きてしまうと、その外力を効率的に使えなくなるので、重力を利用するのではなく、重力に対して逆らうような姿勢になってきます。

例えばすり足で動いてる方って重力うまく使えていません。

床をドンっていう衝撃から重力がかかって回転して、移動を起こすのではなく、足をよいしょって引き上げたような動きをすることになります。そうなってしまうと、重力は味方ではなく敵になってしまい負荷になってしまいます。

日常的に地面の感覚が脳に入ってこないと人は立ってるという事だけでも非常に困難となります。

本来であれば立っている時、足底部の固有受容器から地面や環境に対しての情報が脳に伝わってきます。

例えば、足の力を床の方向にかけると、地面は基本的に同じ力を返してきます。この力の往来が理解できると、人間は立っている時に緊張しなくなります。しかし、高齢者や前庭機能に問題がある方はこの能力が低下しているので地面をじっと見たり必要以上に視覚情報に頼ろうとして、身体の過剰な緊張が生じています。

例えば、スクワットをする時に地面に向かってしゃがむ時、脳は地面からの反発の変化値の感じ取ります。

基本的にスクワットの最初の段階では反力が減り、重力の方が反力より増します。

しゃがんでいく途中段階で体は重力をを感知して、無意識にそのまま下がると尻もちをついてしまうと認識しますので「これぐらいの力を入れれば体を止まる」という予測を立ててぐっと力を入れて止まります。

さらにそこから立ち上がる時は、一時的に重力より床反力をぐっと増すことで、体が上がってきます。

ただ体が上がってくると加速がかかるので、そのままの速度ですとジャンプしてしまいますので、力を抜きながらストンと静止することが自然とできます。このような能力自体はものすごい繊細にできてますが、「運動不足」「長時間の座った生活」「長時間のスマホ閲覧習慣」などですぐ失われてしまいます。この能力失われると、ただ立ってるだけでも緊張してしまい、動きが入ってきたらさらに緊張してしまうと言う結果につながります。

また、身体が危険と認知すると、自律神経、呼吸、心拍数変動、血圧上昇、筋緊張、消化不良、ホルモンバランスなどにも影響して来ます。

歩行速度も身体機能を変動させる要素が持っていますので、少し紹介をさせていただきます。

最も呼吸機能が向上するの時速8キロで移動してる時だと言われております。

これは重力と床半力を上手く活用して体の移動を行なえますので、横隔膜や内蔵の上下運動を上手く利用できて、呼吸機能が活性化しやすくなります。森林の中でペアで歩いて会話をしながらですと、脳も最大に活性化されて、健康に役立ちますのでお試しされてみてはいかがでしょうか。

特に頑張ってマラソンなどの有酸素運動とかをしなくても、上記の方法を実践すると呼吸機能が向上しやすくなります。もちろん、マラソン出来る人は行うことがベストです。

まとめますと、グラウンディングという能力が向上すると「歩くことが楽になる」「体内の健康が向上できる」など、メリットが沢山ありますので、ぜひ健康づくりの参考にされてみてはいかがでしょうか。

素晴らしい1日をお過ごしください!!