人間の発達を考慮した運動

こんにちは。横浜筋トレスタジオの宮原です。

近年よく見聞きする用語として「発達障害」があります。子供だけでなく、大人の発達障害も問題視されておりそれらに関する書籍が多数出版されています。

そもそも人間の発達そのものに対して理解していないとこれらにアプローチする事はなかなか難しいと感じています。私のような運動指導者が発達障害をサポートするとしたら、成長過程でどの発達段階を飛ばしてしまったのかということに着目してその飛ばしてしまった発達段階をどのような運動プログラムを行うと有効的なのか、もしくはカバーできるのかということを考えて日々取り組んでおります。

私たちが胎児として母親のお腹の中にいる時は約28周で体重は1300まで増加していきます。子宮内生活の後半の最後の2ヶ月半ではほぼ3200位まで成長していくというのが理想的であります約28周の時は、背骨や股関節や膝や腕などを曲げた姿勢で運動を発達させていきながら、生まれたときの様々な運動を行うための準備をこの時行っています。

胎児の発達に伴い、筋肉ももちろん成長していきます。これも約25週を境目に、筋繊維の大きさが増加して首や背中や太ももの筋肉がしっかりと曲げ伸ばし、できる準備をしている段階であります。32週目位になると、胎児の目は光に敏感になり、目を守ろうとする行動が観察されています。

また、頭の位置は子宮頸に向かい、頭の重さを感じたり、バランス機能を司る前庭システムが刺激されて発達していきます。新生児として生まれてきたときに身を守るための反応として反射というものがあります。

新生児は神経学的に成熟していないので、もちろんすぐにはハイハイをしたり歩くことができません。このハイハイや歩くことを随意運動と言いますが、この随意運動ができない代わりに反射が行われます。厳密には原始反射と呼ばれていて、ほっぺたをちょんちょんと触ると何かを吸い、込もうとする反応や手のひらを触ると自然と握り返してくる反応などがあります。多くの反射は、成長過程とともに生きていく上で必要なくなるので、通常は消失していきます。しかし、何かしらの原因で大人になってからそれが再出されたりするケースも多々あります。

また新生児に発達の遅れの有無を見極めるために、この原子反射を基準に評価する場合もあります。

粗大運動と呼ばれているものがいくつかあります。1人で歩くためにはこの数数ある粗大運動の発達過程を得て生後110ヶ月位で1人で歩けるようになるわけですが、生後1ヵ月ではあやすと微笑んだり、生後3〜4ヶ月では首が座り、生後5〜6ヶ月では寝返り、生後7〜8ヶ月ではお座りしたりハイハイして、生後10ヶ月では掴まり立ち、生後10〜12ヶ月ではつたい歩きして、一人立ちが出来たのち、歩き出します。

大人でもこの段階を考慮した運動プログラムを行うケースもあります。世界のトップアスリートが数年前にこのトレーニング理論を実践してから、トレーナー業界にもこの発育発達を考慮したトレーニングが普及されるようになりました。ご興味がある方はぜひ体験にお越しください。小さなスタジオの為、枠に限りがございますので、同業者や最初から入会する気がない方は体験のお申し込みはご遠慮いただけたら幸いです。