眼球運動の詳細
横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
実は眼球運動は日常生活やスポーツにおいて、とても大切な機能であり、多くの方が視覚機能に対して問題解決を必要としているにも関わらず、気がつかずに生活していると思います。脳の状態とも直結する眼球について詳しく見ていきましょう。特にバランス機能の低下、めまいの症状と関わりがある中枢前庭系と視覚は密接な関係性があります。視覚は中枢前庭系に情報を送る大元となっているお陰で、動作をしながらでも物体を見るということが出来ています。
眼球運動には主に6つの動作が存在しています。「前庭動眼反射」=頭が動いている時に網膜像を静止してくれるによって、動作をしながらでも視覚機能が能力を発揮してくれています。「視運動性眼球運動」=頭の回転や水平に移動している時に網膜像を静止させて目のピントを合わせてくれます。「固視」=見る対象物に対して、じっと見つめている時に能力が発揮されます。「輻輳・開散」=対象物が近づくと眼球が内側に寄り、対象物が外側に行くと眼球は外側にいくようになります。「滑動性追従眼球運動(パスート)」=対象物を眼球だけで多方向に動いていく能力。「衝動性眼球運動(サッケード)」=対象物を眼球だけで素早く動かしていく能力。
眼球が適正に動作を行う為には「ロール軸」「ヨー軸」「ピッチ軸」の3つの軸が存在していて、右眼であればロール軸は外旋と内旋、ヨー軸は外転と内転、ピッチ軸は上転と下転という運動に関与しています。この中でもロール軸は少し特殊であり、頭が横に傾いた時、前庭動眼反射という機能が備わっている為、眼球は中心を保つという作用があります。眼球運動を調べる際には眼球運動に関わる6つの筋肉である「上直筋」「下直筋」「内直筋」「外直筋」「上斜筋」「下斜筋」は少し半円を描きながら動くのが解剖学的に見て自然な動作ではありますが、眼球運動の検査をする際には直線的な動作で評価をすることが一般的となります。
眼球が収まっている骨のくぼみを「眼窩」と呼びますが、眼窩の軸は中心軸よりも外側に23度ずれていると言われています。上直筋が筋収縮を行えば、眼球は「上方向+内側」、下直筋が筋収縮を行えば眼球は「下方向+内側」、内直筋が筋収縮を行えば眼球は「内転」、外直筋が筋収縮を行えば眼球は「外転」、上斜筋が筋収縮を行えば眼球は「下方向+外側」、下斜筋が筋収縮を行えば眼球は「上方向+外側」という動きに大別することが出来ますので、ご自身の眼球がどの方向に苦手意識があるのか、日頃から意識することで新たな発見に繋がるかもしれません。
横浜筋トレスタジオでは眼球と全身の関わりを考慮したトレーニングプログラムを作成しております。ご興味ある方はホームページより体験のお申し込みをお願いいたします。