人が持っている反射について
横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
私たち人間がこの世に生まれて、歩き出すために必要な要素に「原始反射」というものが存在しています。これは身を守るための自然な反応であり、反射の種類も多数に渡り存在しています。生まれたばかりの新生児は、はいはいや歩行などの随意運動が出来ない代わりに、この原始反射を利用しているわけですが、生後28週前後で脊髄、脳幹の発達と共に消失して行き、更に脳が発達していく事で、原始反射の抑制が行われて行くのですが、意外にも成人してから、過度なストレスなどによって、原始反射の再出がされるケースも多々存在しています。その中でも「不安感」「衝動的行動」「感覚過敏」「筋肉の過緊張」「落ち着きがない」「やる気の低下」「音に対する過剰な驚き」などの症状が現れる「モロー反射」に関しての消失時期は生後3〜6ヶ月くらいが一般的ですが、大人になってから何かのきっかけで再出されることに気づかすにいる事も多いかと思います。
これが長期に渡ることによって、全身の過緊張を生み出しますので、当然身体に対するストレス反応も強くなります。ストレス反応が強くなる事で、副腎からはストレスホルモンの分泌も過剰に出ますので、身体の疲労感や先ほどお伝えした行動や症状が見受けられようになります。これは脳の発達障がいと勘違いされることもありますが、単なる脳全体のシステムが統合されていない方も多いので、統合運動をする事で改善される可能性は十分に高いので、「自分は人と変わっている」と決めつけずに脳と身体のメカニズムを理解して、様々な運動に調整されることがお勧めです。昨日も研修にいってきたのですが、ピラスマシンやマットピラスは特に「脳と身体を統合させる運動」として老若男女問わず、行える運動療法ですので、身近にそのよう環境がありましたら、ぜひ挑戦されてみてください。