週3回のジム通いより週1回のパーソナルトレーニングの方が効果が高い理由

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

今日も昨日に続き、ピラティスマシンの研修を行って来ました。今日は最終日ということもあり認定証を頂いて来ましたが、毎回このよう認定証をいただく、やはり嬉しいものです。早速額縁に入れて部屋に飾っております。運動療法の良さは昨日もお伝えしたように、脳にとっての刺激を最大限に高めてくれるだけでなく、ダイエットや関節痛などの不定愁訴に有効です。運動によって脳に刺激が入るということは、メンタルの面も当然改善されて来ますので、より幸せな人生を送るためにも運動不足が多くなっている現代人にとって、意識をして運動をすることはとても大切なことになります。

「じゃージムに入って筋トレをしよう」「プールで歩こう」「グループレッスンでヨガをやろう」という発想はとても前向きで素晴らしいと思います。しかし、身体をより健康にしていくという概念になると、週3日以上のジムの運動より、週1回のパーソナルトレーニングの方が圧倒的に効果が出るとお約束できます。人の身体を健康にしていく為には「汗をかいて気持ちがすっきりする」「楽しい」という情緒的価値という要素に加えて「解剖学」「生理学」「脳神経学」「内科学」「栄養学」「認知行動療法」「アスレティックトレーニング学」などの機能的価値というものが掛け合わせていく必要があります。多くの方が利用しているジムでは週3日以上様々な運動をして、情緒的価値は手に入れていいますが、残念ながら後者の機能的価値は手に入れることが出来ていません。情緒的価値も絶対的に必要ではありますが、こればかりを追い求めることで、「長年楽しく運動をしていたけど、結局身体は健康になったのだろうか?」という思考に陥る、ことももしかたらあるかもしれません。パーソナルトレーニングは料金だけで見たら高額という印象はあるかもしれませんが、同じ1時間という運動の内容や理論背景にはかなりの違いがあり、その積み重ねによって、時間の質も変わってくるかと思います。元気な人はどんどん筋トレをして強い負荷でも健康になれますが、そうでない一般人がその他大勢いますので、健康づくりにおいては一人一人のオーダーメイドがお勧めです。

またまた前置きが長くなりましたが、昨日お伝えした「小脳」の機能の簡単なチェック方法というのが存在します。「指鼻テスト」という名称です。これは「小脳性の運動失調」がないかどうか見ていくテストであり、自分の指で鼻を触ったのち、目標物にタッチを繰り返していくものとなりますが、これが正確に出来ず、指先が定まらない状態で指が動いたりすると「小脳機能に問題あり」という評価になります。小脳機能に問題が生じると「平衡感覚の減少」「協調性の運動が苦手」など、歩く時に真っ直ぐ歩くことが難しくなり、歩幅にもばらつきが出るケースもあります。また、プリズム眼鏡を装着して、視野がずれている状態で目標物に手を伸ばして、そこに触れて、最初は手と目標物がズレるのですが、時間の経過と共に修正を出来るかというテストも小脳の評価項目の一つでもあります。そう考えると、視覚機能もきちんと評価しておくことが正しい運動を作り出す為に、必須項目であります。このような技術や理論は「情緒的価値」ばかりを提供している環境では、決して手に入ることの出来ない情報であります。

健康づくりにおいて、少しでも参考になれば幸いです。