呼吸と身体の可動域
こんばんは!横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
身体に痛みが生じたり、ストレスの度合いが上がる、食生活が乱れることによって呼吸の量が向上して、自律神経の乱れに繋がり、交感神経が優位になり日常生活、スポーツ、仕事においてのパフォーマンが低下しやすくなります。呼吸の量が増えることで全身の緊張状態が続きますので、身体にとっても負担がかかるのはイメージがつきやすいと思います。ここで重要なポイントは「交感神経」が悪で、「副交感神経」が正義、ということではないということです。大切なのは、状況に応じて自律神経がどちらにでもいける状態の身体を備えておくことが、日常から意識をしておくことをお勧めしております。どんな時でも交感神経優位で常に戦闘モードになっている人は、副腎疲労も起きやすく、身体にとって何かとマイナスになることが多いので、現代においては特にこの観点を持つことで、幸福感を得られる頻度に変化をもたらしてくれます。
続いて、呼吸の機能が改善さることによって獲得可能な効果として「生態力学的変化」というものがあげられます。具体的には「肩の動作改善」「股関節の動作改善」「腰部の過緊張の改善」「首の動作改善」「筋の出力向上」「舌の位置の変化によって嚥下機能の改善」「歩行改善」「姿勢改善」などが考えられます。呼吸量が過剰の人の胴体の中は常に空気がパンパンの状態になっていますので、この状態で様々な動作を行おうとしても、かなり動きが大変になります。これを改善するためには、「身体内の残気量」というものを減らす必要があります。腰痛、肩こり、頭痛、歩行、スポーツパフォーマンスなど身体に何かしらのお悩みを抱えている人の多くが「息を沢山吸うことは得意だけど、息を止める、息を吐く」ことに対しては苦手意識を持っています。これを改善なくして、いくら筋力や動作を鍛えようとしてもなかなかうまく行かないケースが多々あります。呼吸だけに特化したエクササイズも多数存在していて、それはそれで素晴らしいのですが、現場では現実的なセッション時間の配慮もあり、筋トレ前の準備運動として、マットピラティスやピラティスマシンを利用して様々な運動をしながら、呼吸の適正化を行うこと多くなります。