歩行には上半身を優先的に鍛えるべき?!
こんにちは!横浜筋トレスタジオの宮原です。
パーソナルトレーニングをご利用される方の多くは中高齢者であります。
皆さん「筋力向上」「ダイエット」「膝痛・肩こりなどの改善」とそれぞれの目標を持っています。
その中でも共通している最終目標は「生涯自分で歩ける」「介護予防」だと私は思います。
その為に運動が必要だと無意識に皆さん感じていて、私自身もそうなるように意識をしてサポートをしております。
地球上の全生物の中で唯一人間に与えられたこの「二足歩行」ですが、ものすごく効率が良い移動手段ではあります。
しかし、デメリットも存在するのが事実であります。
具体的には
・重心が高くて、唯一地面に接地している両足は狭い上に不安定である
・歩いている間は重心が左右上下に連続的に移動する為に、それを常にコントロールする能力が必要である
・歩行中は身体全体の回転力をコントロールする必要がある
などが考えられます。
これらのデメリットをいかに打ち消すことができるかが、生涯に渡り歩行をきちんと行えるかどうかにものすごく影響が出てきます。
ここで、歩行における上半身と下半身についての役割について解説いたします。
ちなみに、専門用語となりますが、歩行時の下半身を「ロコモーター」、上半身を「パッセンジャー」と呼びます。
歩行時に下半身(ロコモーター)の役割は「身体を運ぶ(移動)する」ことであります。
歩行時の上半身(パッセンジャー)の役割は「姿勢を保つ」ことであります。
なんとなく想像がつくと思いますが、街で高齢者を見かけると、地面を見ながらあまり腕を振らず、短い距離でも歩くの大変そうにされているますよね。
これも上半身の腕の振りによる推進力や体幹の安定性が失われているが為に、下半身が過剰に働いてしまうという代償が起きて、エネルギー効率を下げてしまし、膝などに痛みが生じやすくなってしまっています。
よく「歩くために下半身が大切だから、スクワットを頑張って脚の筋力を鍛える」方も多くいらっしゃいますが、実は優先的に上半身を鍛えることが大切であります。
なぜなら、上半身は立っている時に体幹の維持などをはじめとしたダイナミックな働きが求められていたり、5km/h以上の速度での歩行時は体幹から頭蓋にかけてバランス機能や安定性をコントロールするために、腕の振りはとても大切な役割を担っていて、その機能を発揮する為には日常から上半身のトレーニングの意識が非常に大切であります。
今回は歩行において上半身を優先的に鍛えていくことが、非常に大切だということをなんとなくイメージしていただけたら幸いです。
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