糖質制限ダイエット流行について

こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオのパーソナルトレーナー宮原崇です。今日は昨日と違って穏やかな一日のスタートなりました。昨日は夕方に訪問パーソナルトレーニングの為、車で向かう途中にあまりの強風で業務用のゴミ箱が車に向かって飛んできたので、一瞬何事かと思って焦りました(汗)。なぜか車は無傷です(笑)。

そんなこんなんで、無事に今日も一日のスタートを切ることが出来たわけですが、朝からお越しいただく、クライアントの皆さんが「ゴルフで肩が回るようになった」「健康診断の数値が良くなった」「フルマラソンに向けて、走る距離が伸びてきた」などと、以前と比較して、体調が良くなったり、それぞれに目的や目標を達成できたことをお伺いできることで、僕も嬉しくなります。

さて、私たちはこうして、日々生きております。生命維持をしていく上で大切な行為の一つとして「食べる」ことが思い浮かぶかと思います。人は「飢え」というもの対して、極力避けていきたいという思考は本能に備わっております。しかし、食が飽和し過ぎている時代だとも言われて、これが環境問題や人々の生活習慣の変化、いわゆる「過食」による肥満に繋がっていて、それが過剰になることで健康を害してしまうケースも多々存在しています。

「食を楽しむ」と同時に「それぞれの栄養素が体内でどのように代謝されて、体にどのような影響」となるのか、という理解を持つことで、食品の選択や適切なタイミングで食事を行うことが出来るようになり、結果的に健康というものを自ら作り出せるようになるのではないでしょうか。

よく、ご質問いただくものとして「糖質は良いかわるいか」というものがあります。ここで大切な考え方として、その栄養素が体内に入ることで、どのように身体に変化をもたらし、どのような結果になるか、という観点を持つことが必要です。今回は糖質を食べることで体内でどのように代謝されるのかを一緒に学んでいきましょう。食事をした時に調理された料理が、口に中に運ばれ、食道を通り、胃袋に入り、腸で消化吸収されていきます。そこから生命活動に必要な栄養素を細胞に分子レベルに変換させて、不必要なものを体の外に排出させる行為が「代謝」呼ばれています。

「三大栄養素」というキーワードを見聞きすると思いますが、これは「炭水化物(糖質)」「脂質」「タンパク質」のことであり、それぞれの栄養素が口に入り、そこから消化吸収されてから、細胞膜内に形を変えて、エネルギーに変換されていきます。ダイエットの時に「糖質制限」「脂質制限」をされる方も多い理由として、糖質と脂質が体内での代謝経路がエネルギーを蓄えやすいように出来ているからであり、エネルギー源として最もよく利用される「糖」と貯蔵エネルギーの大半を占めている「脂肪」。この2つを制限することで体脂肪が除去できると考えられています。一方でタンパク質は一定の量に達すると、必要以上に体内には取り込まれず、ミトコンドリア内に入り込めなかった蛋白質は尿素回路から尿素に変換されていきます。

三大栄養素のうち全身で最もよく利用されるエネルギー源が糖質であり、代謝の中心的な役割を担っている内臓の王様的存在である肝臓から中間代謝という形で、グルコースを脳細胞や筋肉、心臓など全身の組織に血糖値を維持しながら供給しています。脳細胞と赤血球のエネルギー源はグルコースのみとなるので、これが不足しないように一定の量をキープしておくことは仕事やスポーツ、日常生活のパフォーマンス向上をしていく上でも、とても大切となります。また、筋トレや運動時はグルコースの消費も大きくなり、それを補う為に肝臓からグルクコースの放出も大きくなるので、筋力向上をしたい場合は糖質の補充のタイミングも気をつけていきたいところです。

食べ過ぎも当然肥満に繋がりますが、全く糖質を摂取しないとなると、糖質以外の物質からグルコースが作り出される働きが生まれます。これを糖新生と言います。脂肪組織が分解されて、グリセロールが放出されるのでダイエットに良いイメージもありますが、同時に糖新生の材料として筋肉からアラニンと乳酸が放出されてしまいますので、極力「飢餓状態」で発生する糖新生が起きないように、ダイエットを目指されている方でも毎食、拳一個分〜半個分の主食(糖質)を摂取することが身体に負担をかけないという観点からもお勧めです。

また、医学の発達と共に人工臓器は様々存在していますが、未だに肝臓だけは人工で代用出来ないくらい機能性が豊富であり、代謝の中心的役割を担っているとても大切な臓器でありますので、暴飲暴食によって肝臓の機能低下は全身の健康状態にとても影響を及ぼしますので、食習慣には気をつけていきましょう。

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