ダイエットと心について

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

日常生活でコミュニケーション能力が求められたり、ストレスマネージメント能力、仕事における目標達成の為の行動指針など、社会人においては様々なスキルが求められますが、それに対して様々な理論や技術が必要となります。ダイエットや健康づくりにおいても例外ではなく、感覚ではなく科学的根拠というものが必要となります。しかし、巷には健康に対する情報が氾濫しており、そのどれが正しいのか?という戸惑いを隠せない方も多いかと思います。エビデンスがない情報を提供している側にも問題がありますが、情報を精査する能力もこれからの時代は必要となります。実際、運動指導者の中でもメディアから情報を引っ張ってきて、それをクライアントに指導して、その方がそれが正しいと信じ込む、ということも多く存在しています。例えば「食事からたんぱく質を摂取すると身体に必要な量は消化吸収できないから、プロテインドリンクやアミノ酸ドリンクで代用しましょう」という指導方法です。これはそもそも、その人の生活習慣や身体の健康状態、食生活、ストレス状態による身体構造の中身を無視した指導方法になり、きちんと行う場合は食事の内容、健康診断の結果等、トータル的に評価をした上でサプリメントの必要性の有無を検討する方が、その人の為になるのではないか?というのが個人的な意見です。

また、世の中に多く存在するダイエット方法も「とにかく食べない」「とにかく糖質をカットする」「とにかく運動をする」「〜を食べると痩せる」「最新の〜メソッド」という非科学的方法が多く存在しています。これはこれで実施している本人が幸せであれば、正直何でも良いと思いますが、専門家としては、やはりきちんとした方法や技術を提供したいという想いがあります。ま〜世の中は専門家や研究者が一番ものを売れない、というビジネス観点もありますが、やはり物事には常に普遍的法則という物が存在しますので、最終的には多くの人を救えるのは原理原則に従った理論だと思います。「ダイエット」「禁酒」「禁煙」「過食」「自己改革」など現在の生活習慣や行動を変えようとする時に必要なものも、やはり科学的根拠を基にした理論になります。私がパーソナルトレーニングでよく使用するものとして「認知行動療法」の理論を活用しております。認知行動療法は元々、精神療法の一種であり、物事の捉え方や考え方を良い方向に専門家の指導と共に様々な技法を使用して、精神科などで処方される薬を使わずに自ら行動変容を促していくものです。

ダイエットでもよく使用する技術としては「シェイピング」「目標設定」「セルフモニタリング」「オペラント強化法」「トークンエコノミー法」「刺激統制法」「反応妨害法」「習慣拮抗法」「社会的技術訓練」「認知再構築法」「ストレス対処法」「再発防止訓練」などがあります。一例として、「刺激統制法」は、いつもお菓子を食べてしまう方に対しては、どのような環境、場面や心境になるとお菓子を食べてしまうのか、という聞き取りをして、本人に記録していただき、お菓子を食べたくなるという刺激になるものを排除していく技法になります。例えば、テレワークの時にいつも目の前にお菓子がおいてあったり、食事する部屋以外でも食事をする習慣があるという場合には、環境づくりから介入やサポートをして、お菓子が食べたくなる刺激を少なくする環境を一緒に考える、というものになります。必要に応じて専門家のご紹介もしております。このように、ダイエット一つとってもエビデンスが必要なので、日頃からどこから情報を習得するのか、きちんと見極めて「情報弱者」にならないように気をつけましょう。

横浜筋トレスタジオではダイエットコースで目標達成された方が多数おります。体験ご希望の方は「氏名」「年齢」「電話番号」「ご住所」を記載の上、ホームページよりお申し込みください。