ダイエットとカテコールアミン

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

オリンピックが開催されており、周知の通り我が家にはテレビがありませんので、観ることができないので結果などをネット上のニュースで観ておりますが、昼休憩時に横浜筋トレスタジオが入っている商業施設の1階には中古リサイクルショップ「タークン」さんの前を通りかかったら、たまたまテレビでウェイトリフティング競技を観ることが出来て、その後の仕事とトレーニングにも気合が入りました。アスリートの本気度マックスの真剣勝負の姿は、このコロナ禍では、格別に感じると同時に勇気を与えて頂きます。

気合が入ったり、興奮したりする時には体内では副腎髄質から「アドレナリン」が分泌されます。総称でカテコールアミンと呼ばれているホルモンの中にこのアドレナリンと「ノルアドレナリン」「ドーパミン」というものが含まれています。ちなみに「アドレナリン」という名称と存在を発見したのは日本人であり、「高峰譲吉」という科学者です。1900年のことなので、今から121年前のことになります。そのアドレナリン、ノルアドレナリンは脂肪分解を促進して、全身の代謝をあげて、熱産生をしますので、効率よく対脂肪燃焼を促すためには上手く活用していく必要があります。

先ほど「アドレナリン」「ノルアドレナリン」という似た名称が出てきましたが、微妙に作用が違っていたり、合成される経路も異なります。ノルアドレナリンはチロシン→ドーパ→ドーパミン→ノルアドレナリンという経路までは「脳」「交感神経」「副腎髄質」という3つの要素が必要なのですが、アドレナリンに関してはノルアドレナリンからアドレナリンに変換する為に必要な酵素である「N-メチル転移酵素」を分泌させることが必須となります。「N-メチル転移酵素」は副腎髄質でしか分泌できないものとなります。アドレナリン、ノルアドレリンは心拍数や心拍出量をさせたり、ノルアドレナリン単体では血圧上昇、過剰の心拍出量を抑えたりします。アドレナリンに関しては、肝臓のグリーコーゲンの分解促進、糖新生促進、腎臓からレニンというホルモンの分泌促進、筋肉のグリコーゲン分解促進、脂肪分解を促進させるなど、様々な刺激を与えてくれます。アドレナリンとノルアドレナリンの分泌比率に関しては、体内の血糖の量や運動の強弱にも差が出ますので、興味ある方はご自身で調べてみてください。

本日は以上となります。

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