肺の免疫について
こんにちは!!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオのパーソナルトレーナー宮原崇です。
コロナも大きな課題であることは間違い無いのですが、2025年や2040年問題について、目を向けていくと、運動指導者として何が出来るのか悶々として、本当に悩んでしまう今日この頃です。
意外にも世の中に認知されていない『運動指導者による「呼吸機能の評価」』ですが、僕も日々呼吸について勉強中ですので、今回は呼吸器の大切な要素である「肺胞」について一緒に学んでいきたいと思います。
とても想像できないと思いますが、私たちの身体の中にはテニスコート半面、100~140㎡の面積を持つ「肺胞」というものが存在しています。両方の肺の中に葡萄房のような形をした肺胞が3~5億個存在しています。
肺胞の中には貪食細胞である肺胞マクロファージというものが存在していて、私たちが日常生活で無意識に吸い込んでしまった、ホコリや細菌などの異物を貪食してくれて、私たちの身体を守ってくれる大切な役割を担っています。
余談になりますが、過去に解剖実習に参加した際に、喫煙者だったと予測していますが、肺の周りに黒く砂利のようなものが沢山肺付着しているのを見ました。喫煙はタバコの煙に含まれた化学物質が気管支に付着し、炎症を起こした後、肺胞を破壊していくので、空気汚染も同様、喫煙のリスクは健康において何かと考えものです。と偉そうに言いながら、私も20代前半までは喫煙者でしたので、禁煙したくてもできない方の気持ちは理解できます(笑)。これらも生活習慣となりますので、行動変容などを活用した方法がお勧めです。私が当時行なっていた方法としたは、「喫煙」という環境に関するものは全て排除する。というものでした。参考にはならないと思いますが、一応記しておきます。
さて、話を元に戻して、肺胞マクロファージは肺と気道の間を自由に行き来することが出来て、常に肺や気道に細菌や異物だけでなく、壊れた細胞がいないか監視をしていて、いたら即座に貪食してそれらを除去してくれる、それだけでもとても頼もしく感じるのですが、他に腫瘍細胞の細胞膜やDNAも破壊してくれる殺菌力が強い、超ありがたい存在であります。
しかし、一つ難点があり、肺胞マクロファージを発生させる為の原材料としてスーパーオキシドと一酸化窒素が存在しているのですが、この両者が掛け合わさると、酸化力がめちゃ強いペルオキシナイトライトに変身して、正常な肺の細胞まで傷害してしまいます。
ということで世の中の原理原則として、「弱すぎず、強すぎない」中庸的な考え方は健康においても必要かもしれません。