人体と陰陽論
横浜筋トレスタジオの宮原崇です。
東洋医学には「陰陽論」というものが存在しています。世の中の道理は陰と陽で出来ており、人体も例外ではなく陰と陽が備わっており、このバランスが崩れた時に何かしらの症状が表出すると考えられています。陰と陽は対立するという考え方よりも中立的に「中庸」でいることが心身の健康においても大切になってくるのではないでしょうか。
日本には四季というものが存在しており、暦が春分の頃になると、陽と陰のバランスが同じになり、夏に向けて陽が長くなったり、なんとなく活動的になりやすくなります。一日単位で見ていくと日の出がこの春のところに該当します。6月20日前後になると、夏至がやってきて、この頃には完全に陽が極まっており「陰消陽長」になっています。一日単位では正午に該当しています。そこから、夏が過ぎ、9月23日前後の秋分の日あたりになると、陰と陽のバランスが同じになり、また過ごしやすくなりますが、この時は春とは逆に陰が先行するような形になります。この時の1日単位では日の入りが該当します。12月22日前後にあると今度は、陰が最も極まる冬至がやって来ます。この時期になると「陽消陰長」ですので、一日単位では真夜中になります。
年間ベースになると、人が夏に向けて外で活動的になり、冬に向けて家で暖かくして過ごす、などの行動は自然は調和していることが言えます。
人体においても陰陽が存在していて、陰に該当する場所は「胸部・腹部」「肺、脾臓、腎臓(五臓)」「身体内の臓器」「下半身」。陽に該当する場所は「顔面、手足」「上半身」「背中」「胃、胆嚢、小腸、大腸、膀胱」となります。日本語にも元気な人や明るい人を「陽気な人」、逆の人のことを「陰気な性格をしている」などと表現すると思います。人が健康に保つ為に、常にこの陰陽のバランスが大切であり、どちらかが強くなることで「偏盛(へいせい)」になり、どちらかが弱くなることで「偏衰(へいすい)」になり陰陽のバランスが崩れますので、健康バランスも損なわれます。
偏った思考、偏った日常生活、偏った運動などは健康のバランスを考慮していく上では常に行き過ぎないように、陰陽のバランスが整っているか、意識をすることが大切かもしれません。
参考になれば幸いです。
本日は以上となります。