現代人に多い慢性的疲労

横浜筋トレスタジオの宮原崇です。

現代人に多い慢性疲労に対して、リカバリーの方法は多数存在しておりますが、その根本的な原因として「暴飲暴食」あるいは「質的な栄養不足」「過度なストレス」によって起きているものに対しては、やはり栄養からの見直しが必要になります。「暴飲暴食」に関しては、一日二日で改善できれば良いのですが、それが毎日になることで、当然体重、体脂肪増加に繋がり、体内の慢性炎症をきたす事になり、当然疲労感も出やすくなります。それに伴い「質的な栄養不足」は「精製糖の過剰摂取」「食物繊維の不足」「過剰なリノール酸の摂取」「たんぱく質の摂取不足」「ビタミンミネラルの摂取不足」が原因となり、「副腎疲労」「低血糖症」「鉄欠乏」「甲状腺機能低下」などの状態が日常化してしまいます。

特に朝が起きれない、日中の活力低下、体力がない、という多くの人は「副腎疲労」を来たしている場合が多く、この状態で運動で懸命に体力をつけて改善しようとしても、なかなか目的に達成できないケースも多々あります。小さな臓器である副腎ではありますが、血糖や血圧の調整だけでなく、疲労回復やエネルギー生成など、健康生活を送る為に大きな役割を担っていますので、副腎が疲労するということは、日々のコンディションやパフォーマンスに影響を与えることは容易に想像がつくと思います。性差別で副腎の特徴を見ていきますと、中年以降の女性は副腎が性線の代わりとして、性ホルモンの主要な内分泌腺になるので、更年期障害のような症状の場合も副腎疲労をしていないか、専門家のもとで指導を受けることがお勧めです。

副腎からは生体内の恒常性機能を維持する為に、大切なホルモンがいくつか存在しています。今回のテーマである「慢性疲労」に関しては、コルチゾールというホルモンが大きく関わってきます。このコルチゾールはストレスを感じている時に、放出されるホルモンなのですが、ストレスの頻度が大きくなると毎回コルチゾールが副腎から放出され続けることで、コルチゾールの機能である血糖と血圧上昇が働かなくなります。そうなると、当然「やる気が起きない」「身体がだるい」という症状に繋がり、食事も適当に済ませたりしていまします。コルチゾールの機能としては他に「糖、脂質やたんぱく質の代謝コントロール」「体内の炎症コントロール」「体内の免疫コントロール」があります。その他の副腎のホルモンとしては、カテコールアミン:脂肪分解、血管収縮作用など、アンドロゲン:筋肉増強、性欲の亢進など、アルドステロン:腎臓でのナトリウム再吸収、というものが存在しております。どれも私たちの生命活動においては必須のものとなりますので、今一度、副腎の慢性疲労を来すようにな日常生活を送っていないか、見直して見てはいかがでしょうか。

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