腰痛=腹筋運動について
こんにちは!横浜市中区本牧原バス停前にある横浜筋トレスタジオのパーソナルトレーナー宮原崇です。
12月も中盤が過ぎ、年末年始に向けてなんとなく慌ただしい雰囲気が漂っております。
今日は日常から腰痛と片側の脚に不調があり、それを改善して生涯歩ける身体づくりをしたい、という方がスタジオにいらっしゃいました。
世の中の常識になっているのが「腰痛=腹筋強化」というものがあり、これに対して良い悪いの言及はしませんが、腰痛の程度にもよるのですが、確率としてこれで腰痛が改善されることは少ない、というのが個人的な見解です。
ましてや「狭窄症」「ヘルニア」などの診断名を過去に医療機関でいただいている場合は、寝た状態から上体をめいいっぱい起こす「シットアップ」を行うのは、なおさら危険であり、良いと思ってこれだけ日々行っていても腰椎に対してのリスクが高まる可能性も示唆できます。
例えば、背骨を丸めて腹筋を鍛えることで効果が出やすい人のタイプとして(ものすごいざっくりとした例になってしまいますが)、日常からものすごい反り腰で、反り腰によって腰椎が圧迫のストレスを受けてしまって人に対しては、背骨を丸める運動を促す事が必要な場面もありますので、世間一般的にいう「腹筋運動」的なことは行います。
しかし、この場合は「なぜ反り腰になっているのか?」という原因に対しての答えが、ただ単に「腹筋が弱くて背筋が強い」という考え方の基に運動が処方されているかもしれません。これはまさに「木を見て森を見ず」ということになります。
本来であれば、筋肉や関節がそうなっている根本原因である「脳神経の機能」に対して、着眼点を持つべきであります。
その理由は、筋肉も関節の動きの司令塔である「脳神経」が適切に機能しているかの判別がつかない状態でいくら筋力強化を懸命に行っても効果が出ない可能性があるからです。
先ほどの例であれば、反り腰になる方の特徴として「関節を曲げる筋肉=屈曲筋」の力を発揮させる事が苦手としているわけです。
この苦手としている、関節を曲げる筋肉を活性化させる為には脳神経ではどこの部位が該当していくか、ということを考えていきますと「動眼神経と滑車神経」という神経に着目しなくてはいけない事が見えてきます。なぜならこの2つの神経核である「中脳」は「関節を曲げる筋肉=屈曲筋」を活性化させる事ができるからです。
このように、腰痛=腹筋、筋力強化だけでは問題解決できないことも多々あります。
参考になれば幸いです。